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【毛穴の開く音】 byアテント太郎

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アテント太郎






皆さんは実際に「毛穴の開く音」を聞かれた事はあるだろうか...?

これから話す事は実際に私が体験した事実譚である。

当時、私は結婚前で3LDKのマンションに
一人住まいの悠々自適な生活を送っていた。

いわゆる「彼女」と呼ぶ女性も存在していた。

数年来の付き合いを重ねお互いの年齢からも、
いつ結婚してもおかしくない関係になりつつあった。

しかし今一つ結婚という物に踏み込む事が出来なかった私は
キチンと定職には付いていたものの仕事の合間をぬい
有給休暇を使って悪友と2人で当時、大流行していたパチスロ4号機...
いわゆる技術介入機、大量獲得機と呼ばれる物にのめり込んでいた。

◯◯(地名)という所は知る人ぞ知るパチンコ店の出玉自体は
全国でも一、二を争うシブさで有名な土地である。

従って◯◯の隣県在住の悪友の家に仕事以外の日は入り浸り
今日は◯◯、明日は別の◯◯◯と...
まるでスロプロ気取りでパチスロを打ちまくっていた。

そんな悪友に彼女が出来た。

ひょんな事から知り合い、
あまり幸せな生い立ちでは無い彼女と悪友は同棲する事になった。

いつしか3人でパチスロに行き
悪友の家に私が入り浸っている間は
3人暮らしという奇妙な生活が始まる。

それとなく連絡先を交換していた彼女から、ある日、メールが届いた。

どうやら悪友と別れたいという内容だった。

しばらくはアレコレ、メールでやり取りしていたのだが
直接会って話しを聞いて欲しいと言う彼女。

悪友、悪友と言ってはいるが正真正銘の親友である。

一人暮らしの私の家に親友の彼女が来たからと言って
「何も起こらんよ...」そう決め込んでいた。

話を聞き一緒に食事をしながら夜は更けてゆく...

彼女は言った

「泊めてくれへん...?」

「え...?」

「実はあの人と付き合うって決めてからアテント太郎と出会って凄く後悔しててん...」

「アテント太郎の事、好きやってん...」

私は思った...

「甘かった...」

2人は自らの彼氏、彼女がありながらお互いの相手に嘘を重ね、
後ろめたさに苛まれながらデートを重ね体を重ね続けた......

そして数回目のデートの日にそれは起こった。

先に言っておくが皆さんも周知の通り
こんなバカな事をしていてバレない訳がないのだ。

今、考えても何とバカな事を
性懲りもなく続けていたんだろうと思う。

話を元に戻そう。

奇しくもバレンタインデーのその日、
私と親友の彼女はいつも通りお互いの相手にウソを重ね
出先の百貨店で購入したケーキを私の家に持ち帰り2人で食べる用意をしていた。

ケーキを目の前に微笑み合う2人...

ケーキにナイフを入れようとしたその時......

「ガチャ!」

「!」

「ガタン!」

「ガタン!ガタン!!」

チェーンロックがかかって開き切る事が出来ないが
誰が来たのかはすぐに分かった。
自分の彼女に合鍵を渡しているのだ
様子がおかしいと思えば入って来るに決まっている。

「開けろ!」

「開けろ!開けろ!!」

怒りと悲しみに満ちた彼女の金切り声が聞こえて来る......

「ザワ...」

「...ザワザワザワザワザワ......」

こんな音と共に全身の毛穴が開き開いた毛穴から汗が噴き出すのを感じた......

観念してチェーンロックを外し
泣き崩れる彼女をなだめる私に親友の彼女はこう言った

「今日は帰るね...彼女のそばにいてあげて......」

以上が私の人生の中で最もドス黒い日、
「血のバレンタインデー」である。



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